
ケルン中央駅で電車を待っている時に、駅構内の本屋で見つけたドイツ版オタク雑誌「koneko」。表紙から想像される内容に反して、単なるゲーム紹介誌というわけではなく、むしろ日本のオタク文化をごった煮的に詰め込んだかなりのキワモノ雑誌。滅茶苦茶な翻訳のされた日本語講座や、噂を聞いた事も無いドイツのオタクロックバンドの紹介、もはやどのキャラを描いているのか分からないレベルにまで変異した読者投稿イラスト、編集スタッフが個人的に日本を旅行した際に適当に撮ったと思われる、秋葉原や歌舞伎町のスナップ写真などが満載で、隅々まで行き当たりばったり且つ出鱈目な記事で埋め尽くされ、まったく編集方針などが感じられないあたり、なにをやってもいいのだ的な清々しさを感じる。こんなものでも平気で5ユーロぐらいするので、とても買ってくる気にはならなかったが、昔、日本のアニメや漫画黎明期にも、こういったミニコミ的ノリの意味不明な雑誌があったなあと懐かしく思い出す一冊。あ、それと、ユーロで思い出した。行きに成田空港の両替所で日本円を両替しようと、一万円札を出し、「ドイツマルクに。」と言ったら思い切り変な顔をされた。十数年前に旅行したイメージのまま、ドイツの通貨がユーロに切り替わっていたのをすっかり忘れていたのだ。
ケルンの余談
– 2009年 9月 25日Posted in: Hiroki Kikuta's Blog

菊田裕樹(Hiroki Kikuta) 1962年愛知県生。関西大学文学部哲学卒。漫画家を経て1991年にコンシューマゲーム開発会社であるスクウェアに入社。ゲーム音楽の作曲家として、「聖剣伝説2」「聖剣伝説3」「双界儀」などの制作に携わる。1997年株式会社サクノスを立ち上げ独立、ホラーRPG「クーデルカ」を制作。以後、フリーに。ゲームプロデューサー、ディレクター、シナリオライター、オンラインゲーム設計など、経歴多数。現在は再びゲーム音楽のフィールドを中心に仕事をする毎日。最近作は2010年末にセガより発売されたPSP向けRPG「シャイニング・ハーツ」。