東京ゲームショウ2009



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さて、記念すべきリニューアル最初の記事は東京ゲームショウ2009雑感であります。例年9月に幕張メッセで開催される、日本発のコンシューマ向け(一部PC)ビデオゲームのハードとソフトの見本市。公式発表によると、例年並か微減の人出だということでしたが、会場に足を運んだ肌感覚では、それどころではない衰退ぶりに思えました。もちろん、折からのアメリカ経済の破綻と金融危機、それによる構造的な不況から、大手を除いた中小メーカー30社あまりが出展を取りやめた、という台所事情であり、以前ならば展示ブースで全館ギッシリ埋まっていた幕張メッセも、ところどころ空き地の出来る状況であれば、仕方のない印象かとも思うのですが、あれこれ見て回ると、どうも事はそれだけでは済まされない気がするのです。もっと深刻な問題が、その裏側には隠されているような、そしてその問題が、今後さらに大きくゲーム業界を蝕んでいくような…。たとえば3時間ほど会場内を歩いて僕が抱いた感想は次のようなものです。

  1. 日本のオンラインゲーム市場が完全に失速した
  2. 日本の中小ゲーム開発会社のほとんどは新しく成長する可能性のあるコンテンツを生み出す体力を持っていない
  3. 日本の大手ゲーム開発会社はその多くが経営再編の途上にある
  4. ソニーとマイクロソフトは自社が中心となってソフトウェア開発をする意思が薄い
  5. 海外のゲームパブリッシャーは日本を魅力的な市場とみなしていない
それと特に気になったのは、外人の来場者が少ない、ということです。雑感ですから、詳しく分析するのは控えますが、各々、それほど的を外れた見方ではないと思いますし、今後のゲームマーケットの趨勢を考える上で、これらの現状をどう捉えていくかは、業界全体の浮沈のかかった大きな課題だと僕は考えています。

さてさて、俯瞰はさておき、各出展物でいくつか僕の目を惹いたものについて書きましょう。まず「スクウェア・エニックスのファイナルファンタジーXIIIのムービーのポリゴンキャラクターの瞳の動き」。これは半端なく凄い。これほど緻密かつ表情豊かに人間の瞳を描いたCGは世界でも最初です。間違いなくILMにもPIXARにも勝っています。素晴らしい、脱帽します。それから「コナミのキャッスルヴァニア Lords of Shadowの声優」。声優っていうか、パトリック・スチュワートにジェイソン・アイザックだよ、これ反則だろ小島監督。(笑)ゲーム的に面白そうだったのは「米ノーティドッグ社のアンチャーテッド2のマップの作りこみ」で、神懸ってるレベル。それから「UBI社のアサシンクリード2の格闘バトル時の自キャラと敵の組みモーション」も凄まじい。あと、日本人的センスを生かしながら綺麗にまとまっていて素晴らしいと思ったのが「カプコンの大神伝 小さき太陽」。それから、これはなんか本当にゲームらしくて新しいけど、新しすぎてなんだかわかんなくて売れないんじゃないかと思ったのが「カプコンのゴーストトリック」でした。微塵も日本向けということを考えずに只管自分たちの感覚でクオリティーを上げてくる海外の開発会社に対し、総じて停滞気味な日本の開発会社の中で、カプコンの元気さは光っていましたね。

というわけで、東京ゲームショウ2009雑感でしたが、現場では業界の知人との久しぶりの再会もあり、それをきっかけにいろいろと発展しそうな気配が漂ってきました。来年は忙しくなるかもしれません。諸々含めて、乞うご期待といった感じです。

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